堀場勉の中日ドラゴンズ再建論

 あ~ぁ、今年もダメだったなぁ、ドラゴンズ・・・。昔ほどではないけれど、やはりドラゴンズを応援する気持ちは萎えていない。でも6年連続のBクラスが決定。そして2013年から14年間、優勝どころかCS進出すら出来ていない、という惨憺たる結果。ここまで弱いと、なんかファンまで負けグセがついてしまう。今年は前評判も結構高くて期待していたんだけど、開幕戦の5-6の逆転サヨナラ負けと前半のケガ人のオンパレードが全てだったなぁ。

 しかしこの惨状を嘆いているだけではどうしようもない。ここは気持ちを入れ替えて、2027年のドラゴンズが何をすれば浮上するのかを考えよう。本来なら全球団が全日程を終了してから、いろいろとチームとしての数字を他チームと比較して論ずるべきだけど、その数字の集計を待っている時間もないのでこの段階で語ります。

 また攻守全てに課題だらけで一体何から話すのかという状況だけど、ここは敢えて攻撃面だけを語ります。何故なら「野球は投手を含めた守りが勝敗の8割を決める」とよく言われるが、その投手を育てるのは野手、つまり攻撃。野球は点取りゲームだから。レジェンドOBの山本昌は「相手を1点に抑えて0-1で負けるよりも相手に5点取られても7-5で勝つ方が投手は成長する。つまり投手、特に先発投手は勝ち星がつくことが何よりの良薬であり、成長に繋がるのです」と言っている。9月19日終了時のセ・リーグで上位にいる3球団(巨人、阪神、DeNA)にはそれぞれ佐藤輝、森下、松本剛、度会、牧という選手がいて、この5人が打率順位1~5位です。やはり打てる、いや厳密には「得点能力のあるチーム」が上位に行けるのです。そしてもう1つ。2027年の監督は井上一樹でよいのか?これについては最後に書きます。

 先ず最初に来年必ず徹底してほしいこと。それは「見逃し三振した選手からは罰金を取る」。どんな理由があろうと、これを厳守する。それもオープン戦から。「2ストライクを取られたら、くさい(際どい)ボールには必ず手を出す」。こんなこと野球を始めた小学生でもわかること。それなのに細川、サノー、石川などがチャンスに普通に「堂々と」見逃し三振する場面を何度も観た。そのたびに「見逃し三振するな!そんなことなら俺でも出来る!」と怒り狂っていました。何よりもチームの士気(特に自軍の投手)に影響する。

 次に、細川、サノー、石川も含めた全選手が右打ち(一二塁間やライト)つまり進塁打の練習を徹底すること。そのためにカーン、カーンと気持ちよく打つ様なフリーバッティングの練習時間を減らしてでも、チームバッティングやケースバッティングの時間を増大させる。野球は打てても3割。ということは3連打が出る確率は、1/3×1/3×1/3=1/27しかない。こんな1/27に期待するのではなく、とにかく凡退しても走者を進めることを徹底する。といっても二死からはフリーに打つのだから、無死または一死で走者がいる時だけのバッティングである。それを「打撃の型が崩れる」なんてグダグダいう選手は使わない。こういうことが出来ないからドラゴンズは弱い。個々の野手の打撃能力が決して劣っているとは思えないが、何せチームとしての「試合運びが下手!」これを解消しなければならない。

 3つ目。とにかく盗塁も含めて走塁の練習にもっともっと時間を割く。「盗塁」について。これも上記と同じで、安打が続かないなら、自分らが盗塁で前に進んでいくしかない。勿論、盗塁死の可能性もあるが、「ドラゴンズは走ってくる」という印象を植え付ければ、相手投手攻略にも繋がる。今年は岡林、上林の2人が開幕からケガや不在で全く足が使えなかった。はっきり言って、この2人は堀場の中ではA級戦犯。処刑してやりたいくらい。でももう1年だけ猶予を与えるので、来年は開幕から走りまくって欲しい。 あと「走塁」。今年は大事な場面でよく走者が死んだよなぁ。ボーンヘッドも沢山あったし。これは打球に対する判断力と相手野手の動きを観察する力が全て。つまり実戦で鍛えるしかない。少なくとも来春のオープン戦では暴走するくらいに走らせる。そこでの経験を活かして、本番の公式戦に挑むしかない。

 4つ目。来年からは指名打者制が採用される。ということは1人、攻撃メンバーが増える(投手が打席に立たないので)。このことや上記の2つ目、3つ目の内容を踏まえた上での来年のベストオーダーは(1)中 岡林(2)二 田中(3)右 上林(4)DH サノー(5)左 細川(6)一 石川(7)三 福永(8)遊 村松(9)捕 石伊 

 この打線の肝は岡林、田中、上林。この3人で少なくとも合計80盗塁以上すること。そして福永、村松、石伊の並び。この3人は下位の1番、2番、3番。ここからまた上位の岡林、田中、上林と繋げていけば得点力大幅アップ間違いなし。とにかく開幕して最初の30試合はこの打順を崩さず、落ち着いた試合運びをすることに徹する。近年みたいにコロコロと打順を変えない。

 これ以外にももっと四球を選ぶ(安打と同じ価値がある)とかディレードスチールを頻繁に仕掛けて攪乱するとか1点を取るためにやれること、やらなければならないことは沢山あるはず。

 そして最後に。来年の指揮を誰に任せるのか。ズバリ、堀場は山崎武司を推す。現役時代はいろいろな監督に仕え、起こしたトラブルも少なくなかったが、これは熱い気持ちの裏返しであり、選手がどの様に扱われたらやる気を無くすのかを身をもってよく分かっている(笑)。あまりに選手の気持ちをわかり過ぎても良くないが、かつての多数の反面教師的指揮官の二の舞にならないようにして、良い監督になると思う。また山崎を支えるヘッドコーチ兼投手コーチには山本昌。この2人は日頃からよくコミュニケーションも取れているようだし、投手起用や育成は全面的に山本昌に任せて口を挟まないようにすれば、山本昌もやりがいを感じて頑張るはず。そしてもう一つ。山崎はあの名将である野村監督から野球を勉強していて、晩年の自分のバッティングに活かした。その結果、本塁打王と打点王を獲得できた。打撃面だけでなく、チームとしての弱者の戦略や戦術も大いに学んでいるはずだから。

 もう低迷期は十分に堪能したので、来年からは本当に上昇カーブを描いてくれぃ!

※下の写真はドラゴンズの今までの9回のリーグ優勝のなかで、最も感激が大きかった1982(昭和57)年の優勝決定の瞬間です。

※この内容はプリントアウトして、中日球団に郵送します。