まいどまいどです。
島野育夫ヘッドコーチの2回目です。島野さんの何が凄いか。「クセ盗みの名人」「超怖い」「超優しい」「超気配り」ですね。
★「クセ盗みの名人」 ①かつて牛島が阪神の川藤に打たれまくる時期があった。実はこの時、牛島の投球モーションには本人も気づかぬクセがあって、次に投げる球種を当時阪神のコーチだった島野さんが見抜いていて、それを川藤に伝えていた。②相手の内野手の動作のクセも見抜いていて、牽制球に入るタイミングなどを見破っていた。
★「超怖い」 ①山崎や彦野は何度も首根っこを掴まれ、鉄拳教育を受けて来た。2人とも「ハッキリ言って、星野監督よりも数段怖い」と言っています。特に彦野は同じ外野手ということもあり、彦野がミスをした試合の試合後のナイターの照明が消えた後にもう一度、照明を灯させて居残り練習をさせられたこともあります。②「星野監督が初回の大量失点でやる気が失せた」と感じた試合があった。勿論その試合は大敗。試合後に監督室で星野監督と2人きりになった時、島野さんが「監督、いつも選手には『絶対に最後まで諦めるな!』と言っているではありませんか!今日の様な態度では選手に示しがつかないでしょう(怒)!」と叱責した。気持ちを見抜かれた星野監督は素直に謝ったそうです。あの星野監督にも平気で物申せる凄さ。
★「超優しい」 ①これは山崎武司が語る、島野さんの優しさを表現した最も有名なエピソード。9分30秒くらいから観てください。⤵
②山本昌がある日の阪神戦で好投しながらも新庄に逆転3ランを打たれ、負け投手になった。試合後のミーティングでそれを星野監督に厳しく叱責された山本昌が珍しく、星野監督に反抗的な態度を取った。余計に怒った星野監督は監督室に山本昌を呼び出し、更に2時間のお説教。この時、その山本昌にずっと付き合ったのが島野コーチ。そして更に翌日、山本昌に気分転換させるべく段取りしたのも島野コーチでした。
★「超気配り」 ①「現役時代に最高のヘッドコーチは誰でしたか?」あるスポーツ記者に質問された落合博満は直ぐに「島野コーチ」と答えた。理由は「星野監督の下では怒鳴られて萎縮したり、内心で反発する選手が沢山いた。島野コーチは行動や話しぶりでそういう選手を見つけると、2人だけで話し、選手の腹の中のものを全部吐き出させた。そしてその内容を絶対に星野監督には伝えなかった。だから選手も島野コーチを信頼して本音で話し、心の健康を取り戻したケースがいくつもある」 ②とにかく星野監督のプライドや威厳が傷つかない様に(実は年齢は島野コーチの方が2つ年上です)、陰になり日向になり立ち回った。とはいえ完全にイエスマンになっていたわけではなく、監督にも具申し選手の立場も思いやっていた。チームを上手く回すためには何をすれば良いかを、常に考えて行動していた。
こんなにも有能であったが故に、心労が積み重なり63歳の若さで2007年に永眠しました。
最後に、上司でもあった星野監督が語った名言。島野コーチへの絶対的な揺るぎない信頼を表しています。「オレ(星野監督)とシマちゃんはどんな名刀を使っても切り裂くことは出来ない」
