ドラゴンズ背番号物語「46」(いろいろな意味で)貴重なサイドハンドだった古池拓一投手

 今回は46 古池拓一投手(平成5~11)です。今まで数多くの選手をピックアップしてきました。「ああ、あの選手かぁ!」と記憶している選手が多かったと思います。しかし今回の古池投手を記憶している方はきっと少ないでしょう。記憶しているとしたら、私同様、相当にマニアックなドラゴンズファン、と断言出来ます(笑)。

 先ずは過去に46を付けた主な選手です。●竹田和史投手(昭和44~51) 最初の「燃えよ、ドラゴンズ」では♬~鈴木、竹田の快速球~♪と歌われた、あの左腕竹田です。●川又米利内野手(昭和54~57) 新人時代から4年間はこの番号でした。その後は23ですね。●平沼定晴投手(昭和58~61) 落合との交換で牛島、上川、桑田と共にロッテにトレードされましたね。西武の清原に死球をぶつけて飛び蹴り喰らって有名になってしまいました。●土谷鉄平外野手(平成13~17) 楽天に移籍して大活躍。首位打者にもなりました。●鈴木博志投手(平成30~令和5) この選手もドラゴンズではイマイチでしたが、現役ドラフトでオリックスに移籍して活躍しましたね。

 さて古池投手です。こんな感じのサイドハンドの投手でした。思い出しましたか?西武の黄金期に活躍した潮崎哲也投手と投法がそっくり。ちなみに2人とも社会人野球の名門「松下電器」の出身です。

 何故、私がこの古池投手を記憶しているかというと、①奪三振率が高い ②右打者はそこそこ抑えていたが、左打者には滅法弱かった ③決してコントロールは良くなく、荒れ球の投手だった からです。

 ①については古池は現役9年間(平成12、13年はトレードで近鉄に在籍)で287回1/3を投げて267三振を奪っています。つまり1試合(9イニング)換算すると、267÷287.33×9=8.36の奪三振となります。これは先輩の潮崎の6.96(967奪三振÷1249.33回×9イニング)や名球会入りしたレジェンド岩瀬の7.68(841奪三振÷985回×9イニング)よりも上です。勿論、投球回数が2人よりも少ないので、その点は割り引いて考えないといけませんが。

 ②については明確な記録が残っているわけではありませんが、巨人の松井に特大のホームランを打たれていました。まぁ、サイドハンド投手の宿命ではありますけどね。

 ③についても明確な記録はありませんが、超貴重な証言があります。

 当時の正捕手だった中村武志がやっているYou tube「中村武志の39チャンネル」にエースだった川上憲伸が登場しています。2人で星野監督についていろいろな思い出話をしているのですが、ちょうど4:00頃から結構ヤバい話になってきて、5:09にこの古池投手の実名が出て来て、彼の存在意義が語られています。笑えます。これ以上の説明は不要です(笑)。