井上ドラゴンズ 今年の課題と光明

 まいどまいどです。

 昨日、ファーム日本一決定戦で見事、ドラゴンズがアホのヨミウリを倒して日本一に輝きました。おめでとう!いくら二軍とはいえ勝つにこしたことはないですね。昨年はあと一歩のところでウエスタンリーグの優勝を逃しており、悔しい思いをしました。2年連続で優勝争いに絡むということは確実に若手が力をつけている証拠だと解釈したい。

 去年までその二軍の監督だった井上一樹が今年からは一軍の監督になりました。どんな野球をしてどのような結果を出すのか、期待を持って1年間応援していました。結果は4位。決して褒められた成績ではありませんが、3年連続最下位にピリオドを打てたのは良かったと思います。ただ課題も多く、それについては中日新聞が3回にわたる連載をしました。先ずはこれをお読みください。

 

 個人的には最後のDeNA対策が全てだと思いますよ。何せDeNA戦だけで借金9ですよ。この本文にも書いてある通り、優勝した阪神に唯一勝ち越し、巨人・広島・ヤクルトとはほぼ互角に戦い、交流戦も借金2でとどめているのに・・・。このDeNAへの苦手意識は今年に始まったことではなく、5年連続で負け越し。この4年間は全て借金6以上作っている。3タテを2回以上喰らっていると同じ。更に東には何と11連敗中。同じプロとして恥ずかしいですよね。そのDeNAは阪神に8勝14敗、巨人に9勝15敗と大きく負け越している。この2チームがどうやって戦って勝ち越しているのかを、真剣に分析しないと!

 光明もあります。課題とされていた攻撃力が少しずつですが、アップしていると感じます。下の表は2025年と2024年のドラゴンズのチーム打撃成績の比較表です。堀場がオリジナルで作ったものですよ。

 借金は去年同様に15でしたが、ランクは2つ上がり4位に。またチーム打率が1分1厘下がりながら、得点数は30点アップしていること。その理由は3つです。本塁打数が15本アップした。上林、細川、ボスラーのクリーンアップトリオが攻撃の核になりだした。ましてや来年はホームランウイングも設置されるので、更なる本塁打数のアップが期待出来る。勿論、打たれる本塁打も増えるでしょうが、ドラゴンズのレジェンドOBの山本昌氏の「投手は相手を1点に抑えて0-1で負けるよりも、5点取られても8-5で勝つ方が嬉しいし、投手の成長に繋がる。勝ち星は投手にとって何よりの妙薬」という言葉を信じて、投手陣にも相乗効果が起きることが期待出来る。得た四死球も去年より44個増え、415に。四死球は安打と同じ価値があるという考えが浸透してきた証拠(?)。ただし首位の阪神は525個と更に更に上をいっている。これが阪神との得点力の差になっている。盗塁は何と去年の2倍の80に。そして盗塁死はたった4個増えただけ。井上監督のやろうとしている野球がよくわかりました(立浪前監督はただ漠然と打たせているとしか思えなかった)。ただしこれも阪神は100盗塁を記録。つまり阪神の方が相手にプレッシャーを与えていて、得点に結びつき易いということ。

 来年一気に優勝は無理かもしれませんが、もう少し先発投手を整備出来れば、クライマックスシリーズ進出は可能だと思います(希望的観測も込めて)。そのためには少々ダブつき気味になっている内野手なら高橋周や石川や土田や佐藤。外野手なら鵜飼や川越を現役ドラフトやトレードに出すのもアリ、だと思います。皆さんはどう思いますか?