宅配便ドライバーさんに労いの言葉を!

 まいどまいどです。今日から12月ですね。「今年も終わりかぁ・・・」って感じですね。12月というと、どんな仕事も忙しさを増すのですが、それが最も顕著になる業界のひとつが、ヤマト運輸、佐川急便、日本通運に代表される宅配便業界だと思います。実際、私の知人の某宅配便のドライバーさんは「ホント、12月が来ると考えただけで、気分が滅入ります。配達する件数がメチャクチャ増える・・・」と嘆いていました。

 堀場は今でこそ企業配達の仕事(名古屋市内の会社事務所や店舗や施設などが事業用ゴミを出す時の「ゴミ袋」や「ゴミ袋に貼るシール」の配達)をしていますが、実は2021年3月~5か月間だけヤマト運輸の協力会社の一員として一般家庭宅配の仕事をしたことがあります。もう5か月間でヘトヘトになり、辞めました。体重は10キロくらい減ったし、頬はこけまくり別人と言われました。12月という最大のヤマ場を経験しなくてもこの状態だったのですから、もしも経験していたら死んでいたかもしれません。同じ「配達をする」という仕事ですが、企業配達と一般家庭宅配は全然別物です。その違いはこうです。

①不在による再配達の頻度 企業配達は営業時間内であれば大体、誰かは事務所やお店にいるので、再配達は殆ど無い。居酒屋など夕方からしか人が出て来ない場合はその旨が注文書に記してあるので、無駄に走行することが少ない。それに対し宅配便は共働き家庭が多く午前中は不在であることが多い。なかにはお客自ら日時指定をしておきながら不在、という呆れたヤツや明らかに在宅しているのに居留守を使うふざけたヤツもいます(怒)!でも再配達はしなければならない。 ②夜間配達の多さ 企業配達は大体が9~18時の時間内で終えられます。スナックなどナイト系のお店に配達する場合も19時くらいにはお店の人が出勤しています。対して宅配便は19~21時という時間指定の枠があります。特に今は共働き家庭が多いので、この時間帯を希望する人は増えていると感じました。当然ながら、仕事を終える時間は遅~くなります(泣)。③配達先を見つける難しさ これは意外に感じるかもしれませんね。今、堀場はゼンリンの住宅地図のアプリを駆使して配達しています。企業は看板を出していることが多いので地図のなかでも見つけやすいです。しかし宅配の場合は、表札を出したがらない家庭が増えていて簡単に見つからないことも多々あります。また当時堀場が配達していた名古屋市名東区は新興住宅エリアで、地図に出ていないマンションなども沢山ありましたので、メチャ苦労しました。④車内で荷物を見つける難しさ 今、堀場が配達しているのは前述した様にゴミ袋かシールです。大きさもほぼ一定です。後ろの荷台が一杯になることはありません。しかし宅配の場合は荷物の大きさや数量がバラバラです。なので配達先に着いても、後ろの荷台から荷物を引っ張り出すのにメチャ時間がかかることがあります。⑤沢山の件数を配達しないと儲からない 企業配達の仕事は「一日???円の日給」です。それに対し宅配は「荷物1個???円 × 配達軒数」です。正直言って、一日に120~150軒の配達をしないと、全く割の合わない仕事でした(正社員の場合は違います)。

まだ他にもいろいろと書きたい内容はありますが、キリがないのでここで止めておきます。そして結論です。

宅配便の仕事はきっと皆さんが予想している以上にハードな仕事です。そんな仕事をしているドライバーさんが荷物を持って貴方のお家に来ましたら、今まで以上に心を込めて「ご苦労様でした。ありがとうございました」と言ってあげてください。その一言でドライバーさんは間違いなくテンションがアップしますので。

※追記です。宅配便の仕事にはあまり良い思い出がない堀場ですが、ひとつだけメチャ感謝していることがあります。それはタバコを止められたことです。「タバコを吸っていると、荷物に臭いが付いたり、『持ってきたドライバーがタバコ臭かったので、次回からはあのドライバーは来させないで下さい』というクレームが発生しやすいので、止めることをおすすめします。勿論、強制的ではありませんが・・・」と、協力会社の面接時に言われ、簡単に止められました。それまで何度トライしても禁煙出来なくて、妻や娘に怒られていたんですけどね(笑)。